002


[Don't Climb...]


[Mr. Police Man]


[絨毯を織る娘達]


[絨毯を織る男]

それでも翌朝は早くに目が覚めてしまい、屋上のレストランで朝食をとっていた。と、再びモハメッドが嬉しそうに登場。なんかここに住み着いているようというか、癒着度は相当なものとみた。で、しばし談笑の末Aswan行きの夜行列車のチケットの手配をお願いした。実際のチケット代の1.3倍(値切って)というところだったが、列車の時間まで部屋を使っていいという条件で飲むことにした。なんて言うと偉そうだが、今回は計画がかなりタイトだったので楽をしたかっただけだ。しかも正規チケット代は千円しない。安いよなぁー...。

その他の雑務を手早く済ませ、タクシーをチャーターしてSaqqaraとGizaを回ってもらうことに。このDriverはまったく英語が話せず、アラビア語をベラベラと話しまくるので、俺は日本語で応戦していた。こんな時は、下手な英語で一生懸命伝えようとするよりも、ましだったりする。とりあえず、自己紹介。彼の名はカタカナで無理矢理書くとセイェドといったところか。なにやら窓から見えるものをあれこれ説明したくれたようだが...。

Saqqaraで階段ピラミッドを眺めながらうろうろ。「登るな」なんて看板があるとよけいに登りたくなるよなぁ。高いところ好きだし。なんてところに、ラクダにのった警官がにこにこしながらよってきた。ことわってから写真を撮らせてもらうと、にっこりと手を差し出した。おぉ、これがバクシーシかぁ。バクシーシとは欧米でいうところのチップのようなもの。ようなものというのは、元来の意味はイスラム教による「喜捨」であったことによる。が、世界中から観光客の集まるエジプトであるがゆえ、現在では欧米式チップの意味合いも含まれるとか。この場合はチップをせびられたってところだろうか...。

SaqqaraからGizaへ行く途中でセイェドがなにやら言ったと思うと、妙な建物の前で車を止めた。わけもわからず、彼についてその建物に足を踏み入れるとそこは絨毯屋。おいおい頼むぜ相棒...。ガイドブックにはよくTaxi Driverに対する感謝の気持ちや、注意奮起の投稿がある。これまた、あたりはずれがあるものなので、開き直って多少のことは目を瞑ることにしている。彼等はこうして客をお店に連れて行くことで、謝礼を受け取っているのだ。ひどいとか思うかもしれないが、日本から行くツアーで連れて行かれる土産物屋とガイドの間にも同じような図式が結構あったりするんだそうだ...。

まずは、作業場に通される。店の人間は英語が話せて、絨毯の作り方などをいろいろ説明してくれる。写真を撮ることにも快く応じてくれたが、作業している人は結構不愛想というか、仕事熱心というか。ちらっと振り向いてくれる人はまだいい方で、もくもくと手を動かしている。なんだか、ただの邪魔物。で、いよいよ売り場へ。それはそれは見事な絨毯が壁と言う壁に釣り下げられている。ここでも柄の説明とかしてもらってお茶を御馳走になりつつ一服。ふぅ...。

ひとこと断わっておくが、こんなことは決してすすめられることではなく、トラブルのもとでもあるので、買う気がなければ入り口で断わって店に入らないのが無難な対応である。で、色々説明してもらって、色々見せてもらって、ちゃっかり写真まで撮らせてもらった上に、お茶まで御馳走になって、結構楽しんだ末に一言「いらない」と言い放って店をでてきた。人はそんな俺をなかなかしたたかだと言うかもしれない。でも、そんなことはない...。


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